11月22日、日頃活動を共にしている愛知県印刷工業組合 東尾張支部のメンバーが弊社の活版設備の見学に訪れてくれました。 懐かしさを覚えるメンバー、初めて活版印刷に触れるメンバーと思いはそれぞれあったようですが楽しんでいただけたかと思います。...
11月18・19日の2日間、京都造形芸術大学 藝術学舎「古くて新しい活版印刷体験」という講座を受講してきました。...
10月14日にKAPPANファン必見のイベント、活版WESTへ行ってきました。近畿圏を中心に西日本の活版印刷工房、スタジオが出店。可愛く綺麗な作品がたくさん出品されてました。活版TOKYOほどの規模ではありませんでしたが、多くの活版印刷・紙ものファンで大賑わい。...
私(代表取締役 犬飼俊行)が活版印刷再開を決意したのは2016年10月でした。とある大きな企業展に商売のネタ探しのつもりで出かけたときのことでした。以前弊社に包装紙を発注された洋酒の輸入をされている会社が出展されていました。ブースへ挨拶に行くと「犬飼さん、今度こういうのも頼みたいんです」といって差し出されたのが商品に同梱されるという名刺大のショップカードでした。渡されたものはご自分たちでプリンターで刷られたものでしたが、それを見た瞬間「これは活版で刷ったら良い味出るよなー」と思ってしまったのです。厳選したものをお届けしますという気持ちを伝える1枚のカード、その気持ちを伝えるのは活版印刷が最適だ。 すぐに会社に帰り金庫番(母)に相談。賛成はしてくれたが資金は無し。幸いにも社内を見渡すと機械以外の活版用の周辺機材は結構残っていました。馬(活字用のスライド棚)が1台活字が入ったままでオブジェになっており、植字台は3台が棚代わりなっていました。その他細かい機材や活字も倉庫から出てきて、あとは機械のみあればいつでも再開可能な状態。3年前にデジタル印刷機導入の際に最後まで残っていた活版機も処分していました。もしやと思い、やはり3年ほど前に印刷会社を廃業した叔父のところへ電話してみると「まだ動く機械が2台残してあるよ」との返事、早速譲り受けることにしました。ただ、これから活版をやるならハイデルのプラテンはどうしても備えたい。あちこち探し回り、関東の業者で程度が良く資金的にもなんとかなりそうな1台を見つけ即予約。 こうして活版印刷再開プロジェクトはスタートしましたが、その後は年末年始の休業期間中も設置スペース確保のための大掃除に時間を費やし、機械搬入後は通常業務後に夜中まで機械調整や試作品作成。また活版のイベントを見つければ西へ東へ飛び回る生活を続けて現在も慢性的な寝不足状態です。我ながらよくやったなと思いますが、それができるのも活版が楽しいからです。そう、KAPPANは気持ちを伝え、心を和ませる作品を作ることができる、それに加えて楽しい印刷なのです。 今は小さなパーソナルのプレス機も市販されておりますし、中古の手キンを入手されてDIYでレタープレスを楽しんでおられる方も多いようです。弊社も朗文堂から購入した新品の手キン(手動の印刷機)に加え中古機が2台揃いました。また年内にはもう1台入手予定で合計4台の手キンを揃えることになります。贈りたい気持ちを手キンのレバーに込めて紙に刻み込む。そんな楽しい体験をみなさんにしていただくためにレンタルプレススタジオの計画も視野に入れています。
活版印刷再開プロジェクトに取りかかってほぼ1年が経過。 活版設備の拡充に伴いホームページを刷新しました。 これからも随時ページを追加していきます。